ぴゃるこx spoken words project/JUBILEE/hachibunno5 「シルクスクリーンしよう」WORKSHOP・・・ボク型洗い

講演会の後、今回だけのスペシャルなワークショップやります。

デザイナー立ち会いの下、世界で一枚を作るワークショップです。
瞬間のただそれだけの一枚を是非手に入れてください。
スポークンファンはスポークンの版だけの組み合わせでもいいし、
今回だけのドリームコラボレーション、プリント師弟である、スポークンとジュビリーの柄を組み合わせた一枚も、デザイナーに相談しながら作れます。
さらにマリメッコのデザインなども手がけたhachibunno5も加わります。
今回だけの機会、誰とも被らない貴重な一枚をぜひ手に入れてください。
ブランド同士の柄が組み合わさり、その配置をデザイナーが一緒に考えて提案してくれます。
とりあえず全員組み合わせたカオスな一枚をおいらにください。

ちなみに僕は型洗いで参加します。山口さんもきっと。

spoken words project
spoken words project

↑飛田さんが今回用に作ってくれた見本です。本番はさらに一枚一枚、参加者の皆さんとデザイナーのコミュニケーションから生まれる、世界でただひとつ、その時だけを留める、瞬間の一枚が手に入ります。

「ぴゃるこx spoken words project/JUBILEE/hachibunno5 「シルクスクリーンしよう」WORKSHOP」

さまざまなデザインから好きな型を選んで、自分でシルクスクリーンプリントできるワークショップ。
あなただけのカスタイマイズ・Tシャツを作りましょう。
時間のある限り、何度重ね刷りしてもok。削ぎ落としてシンプルもよし、柄on柄のカオスも歓迎です。
* 個人の責任の範囲において、何か別な素材を持ち込んでもokです。(ものによって、プリントできない場合があります。)

【日時】6/2(日)1)19:00~ 2) 19:30~ 3)20:00~ 4) 20:30~
(各回定員12名)
【場所】ぱりゅこ (渋谷PARCOパート1 4F:東京都渋谷区宇田川町15の1)
【ワークショップ参加費】3,000円(材料費+Tシャツ込み)
* TシャツはSサイズ(主にレディース用)、Lサイズ(主にメンズ用)の2サイズ準備を準備しております。1つお選びいただきます。

【講師】
飛田正浩(spoken words project
シミズダニヤスノブ(JUBILEE
近藤正嗣(hachibunno5

【型洗い】奥田博伸(奥田染工場

【予約方法】
メール件名を「ワークショップ予約」とし、本文に「氏名」「日中ご連絡のつく電話番号」「参加人数」「参加希望時間」を明記し、workshop0602@gmail.com までご連絡ください。
こちらからの返信をもってご予約完了となります。

【お問い合わせ】
ぴゃるこ TEL03-3477-5828
N.P.O.法人ドリフターズ・インターナショナル info@drifters-intl.org

主催:ぱりゅこ/spoken words project
製版技術提供: アルタカ株式会社
協力:奥田博伸(奥田染工場)
企画・運営協力:NPO法人ドリフターズ・インターナショナル

!同日開催! あわせておたのしみください★
【ドリフターズ・サマースクール2013プレ・レクチャー】
第2回「瞬間の表現」 ~ダンサーとファッションデザイナーの視点~
日時:6月2日(日)17:00~19:00
場所:ぱりゅこ(渋谷パルコパート1 4階)
料金:1000円(2013年サマースクール参加者は申込後500円キャッシュバック)
for more info →
http://drifters-intl.org/event/category/education/779

『瞬間の表現』講演会について~DRIFTERS INTERNATIONAL~

6月2日(日)17時から
スポークンの飛田さん、シアターの金森さん、ダンサーの山田うんさん、それと染工場のボクの4人で
『瞬間の表現について』の講演会が、渋谷のぴゃるこであります。
席数が決まっているのでお早めに。飛田さんの話、おいらが聞きたい。
http://drifters-intl.org/event/category/education/779

えっとそうなんです。ちなみに浴衣の最終日と被っているんです。
5時以降、自分吉祥寺からいなくなります。吉田は会場にいます。
写真素敵なのでこちらも是非。
http://blog.okudaprint.com/2013-05/phro-flo2013

で、講演の後、かなり素敵なワークショップもあります。
この機会だけの一枚が手に入りますよ。
http://blog.okudaprint.com/2013-05/spoken

プリント好きたちよ、ゆかたからの講演会、そしてワークショップな週末など、よければ。

ドリフターズ・サマースクール2013プレ・レクチャー 第2回「瞬間の表現」 ~ダンサーとファッションデザイナーの視点〜

 

奥田博伸(奥田染工場 代表)×飛田正浩(spoken words project デザイナー)×山田うん(振付家・ダンサー)×金森香(NPO法人ドリフターズ・インターナショナル・シアタープロダクツ)

 

プレ・レクチャー第2回は、ダンス×ファッション!

いよいよ、サマースクールの受付もスタートです!

2013ドリフターズ・サマースクールの講師も発表します。

今年のサマースクールに応募を考えている皆さん、必見です。ぜひご参加ください。

日時:6月2日(日)17:00〜19:00

場所:ぱりゅこ(渋谷パルコパート1 4階)

料金:1000円(2013年サマースクール参加者は申込後500円キャッシュバック)

モデレーター:

金森香(NPO法人ドリフターズ・インターナショナル・シアタープロダクツプロデューサー)

登壇者:

山田うん(振付家・ダンサー)

飛田正浩(spoken words project デザイナー)

奥田博伸(奥田染工場 代表)

予約方法:メール件名を「プレレクチャー予約」とし、「氏名」「日中ご連絡のつく電話番号」「予約枚数」を明記し、
drifterslecture@gmail.com
までご連絡ください。

テーマ:「瞬間の表現」 ~ダンサーとファッションデザイナーの視点〜

第2回プレ・レクチャーは2013年サマースクールで受講生が使用することができる、ポータブルなシルクスクリーンについて詳細発表!

シルクスクリーンの説明から、登壇者による「瞬間」に着目した作品紹介、2013サマースクールの更なる情報公開等、内容のつまった二時間です。

過去の講師であるダンサーの山田うんを招き、2013年のサマースクールの可能性を探ります。


日程:
6月2日(日) イベントスタート:17:00
会場:
ぱりゅこ(渋谷パルコパート1 4階)
チケット:
1000円 (※2013年ドリフターズ・サマースクールに応募した方は申込後キャッシュバック致します。)
クレジット:
奥田博伸(奥田染工場)
1979年東京、八王子の染め工場に生まれる。
2010年より、(株)奥田染工場 代表取締役。
工場は技術的な側面を背景とした、クリエイティブな姿勢で時代と共に多くのブランドと関わりを持つ。
文化服装学院 文化大学院大学 非常勤講師
多摩美術大学を中心に、大塚TD専門学校、東京造形大学、武蔵野美術大学、特別講師など 工場を使用した染色技術を学ぶ勉強会、奥田塾を継続中。
2011年より吉田留利子と共に「phro-flo( フロフロ)」を開始。
2013年、国内のテキスタイルデザイン向上のためのNPO法人設立中。飛田正浩(spoken words project)
1968年、埼玉県生まれ。多摩美術大学卒業。
染織デザイン科在学中から様々な表現活動を<spoken words project>として行う。
卒業を機に<spoken words project>を ファッションブランドに改め、1998年東京コレクションに初参加。
手作業を活かした染めやプリントを施した服作りに定評がある。
アーティストのライブ衣装や舞台美術、テキスタイルデザインも手がけ、ファッションの領域を超えて活動中。
2012年には、東北支援の一環で行われたワークショップ、「キッズアートキャンプ山形2012」に招聘される。山田うん〈ダンサー、コレオグラファー、Co.山田うん主宰〉
国内外でのカンパニー舞台公演やパフォーマンス多数。
学校や施設でのワークショップ。ジャズ、クラシック、神楽など多ジャンル音楽とのコラボレーション。
オペラや演劇の動作指導。 学術研究者とのセッション。ヨガ指導者。絵本作家。
間口と奥行のある思考を持った多岐に渡る活動は、国や地域性、ジャンル、世代を超えて多くの人々から注目を集めている。金森香(NPO法人ドリフターズ・インターナショナル、THEATRE PRODUCTS)
シアタープロダクツプロデューサー/プレス。
セントラル・セント・マーチンズ・カレッジ・オブ・アート・アンド・デザインの批評芸術学科を卒業後、出版社リトルモア勤務を経て、2001年有限会社シアタープロダクツ設立。
09年よりスペクタクル・イン・ザ・ファーム実行委員長、10年よりNPO法人ドリフターズ・インターナショナルをスタートし理事を務める。
12年、梱包材卸のシモジマ新業態「WRAPPLE wrapping & D.I.Y.」のクリエイティブディレクションも手がける。

主宰:NPO法人ドリフターズ・インターナショナル
助成:公益財団法人セゾン文化財団

写真展示 『職人がいる風景』について

展示の入り口に張った文面になります。
今回の展示意図です。
今回のこういった出来事に対して、自分は何をしなければいけないのかについて毎日のように考えています。
それはこれから自分がしなければいけないと感じていたことにも通じます。
たまたまが積み重なって出会った事実は、あまりに運命的でした。
でも僕はまだ、その出来事に対して、何の答えも持つことが出来ていません。
この文面はバタバタしながら書いてしまったけれど、
あとは、会場の写真を見ながら、もっとゆっくり、言葉を捉えて、最後ひとつにまとめられればと考えています。
会場写真は僕が、フォトブックはkatomiさんが選びました。
すべて彼女が撮影してくれた写真になります。
物作りの空気感を感じに、是非遊びに来ていただければと思います。
また、並ぶ写真から、何かを感じ取っていただけたら幸いです。
特に入り口に飾られた写真たちはおすすめです。じいちゃんたちの力で、ちょっと幸せになれます。きっと。

_E7A1614
photo by katomi

  

『職人がいる風景』展示について

 phrofloゆかたが生まれるまでにはたくさんの方が関わっています。
 その風景を伝えることが出来ないだろうかと、撮影を進めるでまずはじめに感じたのは、多くの人が関わっているという実感について、自分が一番気づいていなかったのかもしれないという事実でした。

 今回フォトグラファーのkatomiさんとお話しする中で、もの作りの消えていってしまうだろう風景をプロだからこその技術で、切り取ってもらえないかと頼みました。

 ただ事実を撮るだけで、本当の事実を捉えられる訳ではありません。

 彼女の力があれば、残る機会のない物わずかでも、残すことが出来ると感じました。

 時代に必要とされなくなる仕事と言うのはいつか消えてしまうものなのだと思います。

 もしくは移り変わる時代の中で、決して変わらない大切な核のようなものがあるとともに、職人のいる風景と言うのは絶え間なく変化し留まらない。

 僕は子供の頃から、その風景で育ち、その景色が持っている力について、今もまだ何かを信じています。

 僕はその景色がただ好きでした。

 そしてその景色が当時のものであり、今のものではないことを知っています。景色もそれを感じる自分も、もはや当時のものではありません。

 それでも工場の風景を見回すと、名残があります。

 幼い頃から名残を感じ、その先にあっただろう世界について、空想を広げることが好きでした。

 人に死があるように、すべてのものもまた常に変化し消えていく。

 僕は僕の好きなものについてただ知ってほしいのだと思います。

 僕は人が関わる、その時にしかない熱気景色本当に大好きです。

 人の優しい笑顔も、厳しいまなざしも大好きです。

 あの日、僕が背中を向けて、ぼそぼそとつぶやいたお願いに想いを込めて関わってくれたkatomiさんに心から感謝いたします。

 また、急なお願いだったにも関わらず、撮影に快くご協力いただいた、アルタカ株式会社、大串商店、八王子織物工業組合事業センター、すべてのスタッフの皆様に感謝いたします。

 何より、そういった思いで、たまたま、もしくは導かれるように、今回撮影させていただいた松上染工株式会社。

 いつか消えてしまう景色をそうなる前に残そう、その思いそのままに、撮影にいったその日、僕らのゆかたを染めてくれている。

 それが松上さんのスタッフの皆さんにとって、最後の仕事であったと知ったのは、その後の話でした。

 とても歴史のある工場です。

 僕のこの手元にある浴衣は、とてもとても思いのこもった大切な宝物になりました。

 染めという仕事を、強い意志を持たれて続けられてきた工場だということを、僕は知っています。

 工場で、社長が言われた「いままで誇りを持って、日本人が使うものを、日本人である自分たちの手で作ってきた。

それで構わない。何も残らなくても、それを日々、残してきたんだ」と。

 本日は、貴重な時間にもかかわらず、足を運んで頂きありがとうございました。

 この風景が好きだから、それを少しでも残したかったから、僕は子供の頃から見続けたこの工場の仕事を選びました。

 僕の大好きな風景を、皆様に捧げます。

phro-flo /(株)奥田染工場

   奥田博伸

 
展示概要はこちらです→
 

WEBマガジン『マチ』掲載について

伍堂さんと渡邉さんという学生二人が先日立ち上げたWEBマガジンに掲載して頂きました。
そのほかの企業のインタビューなども載っています。よければ、ぜひ。

SONY DSC

学生の頃から、ここまで志を持った活動をされていて本当に素敵だなと感じました。
出会いに心から感謝いたします。
自分の仕事への考えをまとめる機会にもなりました。
ただ、実はちょっと前の物なので、考えがすでに変わっている部分があったり。
※インタビュー部分のみ転載いたします。すべての掲載は上記のリンク先にあります。
と言うか、インタビューまでおいらったら長いっ。

Q多くの日本のアパレル工場がなくなってきていますが、その中で奥田さんが 残れている理由はありますか?

残れているかどうかと言うと、微妙です。 ただ運がよかっただけかも知れないし、運が悪かっただけかも知れない。 人との出会いに恵まれてきたといえばそうだし、 まあでも、やめないと思っているから、続けているだけかなとも思います。 やめようと思ったら、やめますから。 ただ、なくなっていく大切な人達の物も含めて、守れるものは出来るだけ守りたいという思いもあります。 子供の時に工場内外のいろいろな職人さんに大切にされた記憶が大きいかも知れません。

時代と共に技術というのは変わっていくし、必要性というのは変わっていく。 その中の、大きな流れと、小さな流れの中で、自分の立ち位置を見失わず、どうにかこうにか誰かに必要とされている限りは続けていけるかなと思います。

例えば、プリントの流れとしてはこれからインクジェットの時代になって行くのはすでに間違いがない。 シルクスクリーンが過去の物になるのを悲しむ人はいるけれど、歴史の流れを見ればいつの時代もそうやって技術って言うのは革新していく。 うちだって昔、風呂敷を染めている時代は、長板の上に型紙を置いて染めていたわけです。 うちは今はやらないですけど、そういう染めをしているところは今もあります。 どちらに進むか、残る者、進む人、その時必ず分岐する。 たぶん僕は、いずれインクジェットも導入するかも知れないけれど、シルクスクリーンの技術に留まる方向を本質的には選ぶと思います。 まあどうしてかというと、僕の工場のような弱小の工場では同一性の時代の中で、同一性を生み出すことをしても生き残れないだろうなと踏んでいるからです。 そもそも、自分の場合、同一性を生み出していく仕事に魅力を感じていないということもあります。 ここだから出来る事と言うのを生み出していくことが大切だと思っているんです。

Q今、お話にもでましたが、工場は注文されたらただ作るという現在の多くの アパレルでのシステムは奥田さんとしては嫌なのでしょうか?

嫌だなと言うより、それぞれの仕事のあり方がある。 逆に、その問題点について、切り込んで物を生み出せば、それは、だからこそ生み出せる強みになる。 仕組みや社会の問題点に、体が小さいからこそ出来る事がある。 それにちゃんと気付き、出来る事に、弱小であることのおもしろみがあると思います。

Q”いいもの”はデザイナーさんと、どのように作っていくものとお考えです か?

デザイナーとしっかりコミニュケーションを取ること。デザイナーの考えがどういう物か、根源から出来る限り、ちゃんと理解することですね。

工場の強みを聞かれることがあって、昔は、いろいろな技術を持っていることと思っていた。確かに、本当にいろいろうちは論理的な部分も含めて、癖の ある技術を持っている。 でも、それをデザイナーがどれ位望んでいるのかを分かっていなかった。 そう言うのは技術屋の独りよがりになりやすい。 あくまで、いつでも引き出せる引き出しの中にそんな物は仕舞っておけばいいんです。 見せびらかす物ではない。 大切なことは、どんな世界でも一緒で、相手の気持ちを理解することだし、ましてや、この仕事で一番大事なことは、デザイナーの願いを叶えることで、思って いたよりよくなったと喜んでくれたら、それがいいわけです。

大切なことは奥田染工場のカラーを打ち出すことではないんです。 例えば、新しいブランドから問い合わせがあった時、一番うれしいのはうちのカラーに合うとかではなくて、うちの取り扱っているブランドのカラーにはない な。 ということなんです。 そうしたら、あとは本気でそのブランドのことを気に入ることが出来たら、お互い成長出来るなと感じたら、そのブランドのために出来る発想を育てていく。 うちに関わったからこそ生まれるクオリティを生み出せたら最高だと考えます。 あれも出来るし、それも出来るし、そっちもかというのが理想です。 とにかく、そのブランドが潜在的に持っているものを引き出せるとしたら、それは自分のどういう姿勢なのかは考えます。 うちの顔が見えることではなく、自分が関わることでそのブランドのクオリティが一段階でも上がったとしたらそれが物作りに関わっていて最高のやりがいだと 思うんです。

Qでは、具体的にどんなデザイナーさんとお仕事をしたいでしょうか?

意識が高い人と仕事できることはすごく素敵なことです。 独りよがりではない意識の高さです。 意識が高ければ、それには負けたくないと自分も思わされます。 少なからず、そのためにした自分の努力は報われます。

思想があって、考えがあることはすごく重要だと思います。 コミニュケーションの能力があるとかないとかではなくて、考えがあるかですね。 ないことに付き合ってもつまらないですから。

また話が戻りますけど、意識が高ければ、理解しよう、学ぼうとも思ってくれます。 こちらが相手を理解することもそうですけど、 技術の特性を理解しようとしてくれることも、質の向上のためには確実に重要です。 お互い育てるには時間が掛かります。

だからうちの場合は必ず、現場に来て貰います。 書類の上や、パソコンの上でデザインした物がどんなによくても仕方ないんです。 空想でデザインされても、僕からすればそれはただの素人の作品です。 それぐらいでいいでしょというデザインが無自覚にも世の中には多すぎるんです。 よく理解もされないままされたデザインは本当に多い。 布の上でよいデザインでなければ仕方ないし、服になってよくなければ仕方ない。 それを言葉で言っても想像で理解するだけだからあまり意味がない。 見ること、感じること、理解することは、的確であるためには非常に重要な事だと思います。

また、出会いというなら、何より、魅力的な人達と出会って、魅力的なことが出来る事、そんな素敵な人達の影響を受けて自分が成長出来ることはこの仕事をしていて、とても幸せなことです。

Q ”魅力的”というのはどういうことでしょうか?

自分にとってつまらないこと、希望のないことはしないと言うことでもあるかな。 例えば、初めての問い合わせでまず、メールとかでもそうですけど、単価を聞いてくる所がある。 メールなんかだと、一斉送信して、一番単価の安いところと仕事しようとしているんだなとわかる。 正直そんな物作りに関わってもつまらないですよね。 うちの工場だから、やりたいと思ってくれたわけではなく、安ければいいと思っているわけだから。 こちらが強みとして打ち出していることと、相手が欲していることが合致しないのであればそれは幸せではないですよね。 こちらも相手の仕事に敬意を持ちたいし、相手もこちらの仕事に敬意を持ってくれる。 それがはじめに見えないところは絶対に受けないですね。 魅力的ではない仕事になることがよく分かるから。

逆に、作る必要のあることに関われること、誰かが喜んでくれることが見える物、そうして時代の色を変えていける物、そんなことがみんなで協力して出 来るとしたら、それって魅力的なことだなと思います。 消費されるだけのもの、というのもあまり興味がないです。 物作りをしていたら、やっぱり僕はどこかに誰かの記憶や感動を残していくべきだと思うんですよ。

Q先ほどおっしゃった、単価の仕事のダメなところはどこでしょうか?

もちろん単価を気にすることは大事なんだけど、 その他に大切なことはないのかってことですね。 その大切なことを僕としてはちゃんと共有して物作りしたいんです。 それがないならつまらないなと思います。 安いって言うのを最大の必要性とするなら、数と共に人件費が安く済む海外に出てやればいいと思うんですよ。 まあでも、それでさえ今の時代、プラスアルファの強みが必要なわけです。 国内で数を少なく生産すれば、当然、高い商品になります。 その商品の価値とはいったい何かということです。 そこに思想がないところの仕事をしても仕方ないですね。 一緒に物作りを成長させていくところに未来があるのだから、未来が見えなければ意味がありません。

もっと、現実的な数字の話をすればですね。 安いとは何か、それちゃんと考えていますかとなる。 例えば僕なら、はじめに単価を聞くぐらいなら、とにかくそれぞれ興味のある工場に仕事を頼んでみますね。 その出来上がりの結果や、出来上がるまでの経緯、実際の請求。 値段だけで仕事しようとするところの一番愚かなところは、どこに頼んでもコンビニで物を買うように同じ質になると信じている所なんですよ。 頭がちょっと悪いんじゃないかと思いますよ。 物作りしているのに、数字しか見てないとかあまりに考えがない。 一番値段が安いことが重要ではなくて、結果に対して一番コストパフォーマンスが高かったのはどれかが重要なんですよ。 同じ値段でも、丁寧にやってくれるところも、雑な感じに処理されるところもある。 どっちがコストパフォーマンスが高いかと言うことです。 僕だったら、自分の望みを一番叶えてくれるところを選びます。 高価格の商品を作る上ではましてや、それって一番重要だと信じているからです。 まあ当然、原価にも限界はありますが。

Qイメージとしてデザイナーさんが一番偉いという印象があるのですが、奥田さんの考えは違うという印象を受けます。

偉い人なんていないよ。いや、最後の決定権はデザイナーが持つべきですけどね。それだけでしょ。 人間としての付き合いをしなければ意味がないし。 もしそれ、本当に偉いから、偉そうだったら、その人、才能ないよ。 そんな人と関わるのは本当につまらない。 いやもう、実るほど頭の下がる稲穂かなって。 偉そうだなんて、間違いなく無能の証明だから、絶対仕事しないですよ。 どんなに目先でお金になっても、それはただのリスクです。 まあ、僕よく偉そうって言われるから、気をつけないとですけど…

Q偉ぶる人はつまらないと?

どんな状況でも、そこで働く人は一人の人間だし、心があるじゃないですか。 そんな中で、関わる一人一人、すべての人にちゃんと敬意を払えない人と仕事しようと僕は思わない。 人って、心で出来ているし、その心を大切にすることは、物作りの結果にちゃんと繋がるんですよ。 おばちゃんもおじちゃんもさ、いつでも100%で仕事していますよ。 まあ手を抜く部分も含めてね。 でも例えば、あいつ嫌いだなと思ったら、それが物に移るんです。 あの人好きだなと思ったら、やっぱり物に移るんです。

Qものを作る上で、やはり工場さんとデザイナーさんなど多くの人との信頼関 係は重要になってくるのですね。

ファッションって一人では絶対できない仕事ですよね。大勢の人が関わってやっと一個のものができるわけだから。商品の仕上がりとか、何か問題が起き た時の対応、とか、そういうところで一番重要になるのは関わってきた人との信頼関係だと思うんですよ。 鞭や目先の物で人を動かすなんてつまらない時代じゃもうない。人の心を動かせなかったらすごく無力だと思うんです。時間が掛かっても、その時間が掛かった 以上にその関係性は本当に強固になりますから。 デザイナーがみんなの心をひきつけていれば関わる人も進んで協力してくれる。 さっきも言ったように、気持ちのいい人と仕事するのと、嫌だなっていう人とするのでは、当然嫌な人との仕事もプロである以上100%で取り組むのだけど、 それが気持ちのよい相手だったら、150%の仕事をしてしまうのが人間ってものだと思うんです。 だから、人とのつながりはすごい重要だと思いますよ。 特に1人で完結しない世界では。 ひとりで出来る事はたかだか知れてますけど、大切な仲間が増えればそれは確かな前進力になるはずなんです。

ものを作っている以上、誰かの手に渡るという意識は持っていないといけないと思っています。 どうしても、製造の現場にいるとそれを忘れがちになるんです。 今日どれ位出来て、それがいくらになるかしか考えなくなっていたりする。 下手すればアフターファイブのことでも考えて作業しているかも知れない。 でもね、今やっているこの1枚1枚が誰かの手に渡って、大切にしてくれる人がいるんだという、その気持ちを絶対に忘れちゃ行けないと思うんですよ。 自分にとってたかだか数百円の工賃の物も、売り場に行けば何万円になります。 誰かがその思いを掛けて買ってくれる物だというのを忘れちゃいけない。 忘れがちだからこそ、すごい大事なことだと思います。 気持ちを失ったら駄目です。 そのとたんに物は顔を失うんです。 ただ、それをやると当然いつもうまく行く訳じゃないから、B品が出たり、完璧じゃない結果に心がその分傷つくんですけどね。 でも、傷つかなければ、向上もないですから。 感情はいつもなければ駄目です。

Q“買う人”と会話のなかにでましたが、デザイナーさんにとっても工場さんに とっても、まず第一に考えるのは買い手のことでしょうか?

商品を買ってくれる人は大事です。 僕にとってのお客さんはデザイナーだったりするわけですけど。 ただ、誰が一番大事だということはないです。 お客様は神様で、そのためならすべての人が犠牲になっても良いとか、 デザイナーは神様でとか、自分だけはとにかくとか、特定の誰かでは駄目なんですよ。 みんなが同じだけ大事なんです。デザイナーやそれぞれの工場や、販売員だって、関わるすべての人が大事なはずなんです。 自分だけとか、誰かだけと言う考え方じゃ駄目だと思うんですよ。 それに関わるすべての人が幸せじゃないと嘘だと思います。実際は難しいと思いますけど、そう思っていると言うことはすごく大事だと思います。 世の中をハッピーにするデザインだっていいながら、自分だけがハッピーでも仕方ないはずです。 誰かの犠牲の上の幸せっていうのは偽装の幸せにしかならないですから。

Qお互いに相手のことを考えていかなければ、 “いいしごと”は成り立たないのですね。

どんな仕事も関わる全員が得しなきゃダメなんですよ。じゃないと、それは搾取です。 搾取って言うのは一時的には大きく儲かりますけど続かないし育たない。狩り場を変えていくしかなくなる。 それに比べて、畑は育てなくてはいけない。土を育て、森を育て、水を育てる。 時間は掛かるけれど、それはいずれ強固な循環を生み出します。 急激に一時だけ豊かであることに溺れるぐらいなら、質素で坦々として永遠にそれが続くことを育てることに僕は美しさを感じます。

仕事の仕方は自分が決めればいいんです。どうしたいかは自分が決めればいい。 僕は砂漠に森を作ることを夢見る方が好きです。ましてや自分の置かれた立ち位置がある。 厳しい時代だと言うし、物を売るのは大変だと言います。でもね、豊かな森の中にいて豊かさを味わうって言うのは簡単だし、そんな過去が確かにあったとして も、僕はむしろ今の時代の方がいいと信じているんですよ。 ガチャ万と言われたような、一時期の過去の方が良かったという考えはありません。 厳しいところから、希望を見出していく方が、簡単に儲かってしまう状況より絶対にいつか大きな希望の本質を得られると思うんです。僕はその方が行動する意 味について確信を簡単に持てます。厳しければ厳しいほどに、人は本気にならざる終えないんです。 その本気は必ず、結果に結びつきます。

でも同時にそんなに厳しいのかなとも思います。 いい時代を引き摺って、誰かのせいにして自分が努力しないで、何かがどうにかしてくれると信じていたって何も変わらない。そんなぬるま湯の考えの人が厳し さについて何か言っても重みがないです。あの時代はよかったと言っても、楽できたからよかっただけなら、それはむしろ不幸でもあったと思います。

人と関わるというのは、相手のことを考えることですよね。 相手のことを考えるから、相手も自分の事を考えてくれるという循環が生まれる。 その中で、それが出来ない人はどこかで外されていくわけです。 まあ、良いか悪いかと言うより、集団の気持ちなんてそんなもんです。 でもずるさがないからこそ、厳しい状況に置かれている人もいます。 だから一概には言えないですけどね。

いろいろな考え方のコミュニティがあっていいと思います。 でも、自分の周囲の人達とやることは必ずこの先結果を出していけると信じています。 先頭の先っぽの小さな所を生み出すことに少しでも関われたらと思っています。

自分は本当にたくさんの人に助けて貰っています。 いろいろな人との素敵ないくつもの出会いのお陰で今があります。 自分が何をしたというわけではなくても、それでも信じて助けてくれる人達がいます。 感謝の気持ちこそ、当たり前になって忘れてしまう物だから、ちゃんと気付いていられるようにしたいです。 本当に小さな工場ですが、もっとちゃんといろいろ向き合って、いろいろな希望を生み出していける工場になれたらいいなと思っています。

2013 phro-flo ゆかた展のお知らせ

2013 third collection
新作ゆかた受注販売会

2013年05月25日(土) 〜 06月02日(日) ※火曜定休

平日 12:00 〜 19:00、土日 11:00 〜 19:00


花暦

毎年、季節になると咲く花がある。
庭には、祖父が好きで大切に植えた花がいまも変わらない姿で咲いている。
祖父が父が生まれた時、記念に植えた花があって、
私が生まれた時、記念に植えてくれた花がある。
祖父が側にいた追憶の中のあの日と同じように、色とりどりの花が鮮やかで、
時々吹き抜ける風が葉を揺らす。
私はこの景色が好きだった。
日々日常の景色は変わっていくけれど、この場所から見る景色はいまも何も変わらない。
いくつかの花を摘んで、仏壇に供える。
今日私は、新しい撫子の花を植えた。

okuda_web.jpg

同時開催  写真展 『職人がいる風景』

1枚の布が生まれるまでに関わる多くの人、熱気、そして想い。
工場の移り変わる風景を写真と言葉で綴る。
写真:katomi / 文:phro-flo

poool.png

pooolmap.png

poooL 02 の 2階

東京都武蔵野市吉祥寺本町3-3-9,2F
tel. 0422-20-5180
JR・京王井の頭線吉祥寺駅北口から中道通りを徒歩10分

poooL02の路地を抜けて裏側へ

イベント


その1: みずたま雑貨店のお茶会

日程:2013年5月24日(金)
13:00-15:30 (第1部)、16:00-18:30 (第2部) ※予約制/先着順

お好きなphro-floの浴衣を選んで、お茶会をしませんか?
新柄に合わせた創作和菓子(wanokashi89)に、みずたま雑貨店さんが選んだ器で、お抹茶を頂けます。

◎ お茶のひと
みずたま雑貨店吉祥寺にある、インテリアコーディネーターの店主が営む古道具のお店。
昔の器や道具を通して「日本」を味わうことを提案している。ほぼ毎月第一土曜日に吉祥寺で『みずたま茶会』を開いている。
◎ お菓子のひと
wanokashi89無農薬の豆から丁寧に作った餡をベースに、スパイス、お酒など、
さまざまな素材を取り入れて、楽しく可愛らしい和のお菓子を提案している。

会費:2,500円(お茶和菓子代、浴衣レンタル+着付け費用込み)


その2: phro-flo の着付け教室

日程:2013年5月31日(金)
13:00-14:30 (第1部)、17:30-19:00 (第2部) ※予約制/先着順

浴衣を着てみたい、でもどう着ていいのか分からない。
そんな方のために、初心者向け浴衣着付け教室を開催します。

お好きなphro-floの浴衣と帯をお選び頂き、
特別な器具を使わない、昔ながらの手結びによる浴衣の着方と基本の帯結び(文庫結び)をゆっくり丁寧に学びます。

どなたさまも、どうぞお気軽にご参加ください。

会費:無料